こんにちは!福岡のアパレル会社で働くmocchiです。
突然ですが皆さん『シティ・ポップ』という音楽のジャンルはご存じでしょうか?
両親の影響もあり、幼い頃からジャンルを問わず昭和の曲を聞いているのですが、最近通勤中に聞くのは専ら70~80年代の曲ばかり。そして最近気づいたのです!私のプレイリストには『シティ・ポップ』と言われる曲が多いことに!
そこで今回は『シティ・ポップ』のどこがいいのか、そもそもどういった曲のことを言うのかについてご紹介しようと思います。 『シティ・ポップ』 の良さが少しでも伝わると嬉しいです♪
『シティ・ポップ』 て何?
まず『シティ・ポップ』の特徴として、 1970年代後半~1980年代にかけて日本でリリースされた、洋楽志向の都会的な雰囲気の音楽という事が挙げられます。
70〜80年代のアメリカのポピュラー音楽に、日本独自のアレンジを加えたものが基盤とされていますが、 決まったスタイルのサウンドは無く作詞・作曲上のルールもありません。
したがって、 なんとなく都会的(都会的という言葉自体すごく曖昧ですよね…)であったり、ジャンルよりもムードを指す場合もあったりと、雰囲気でしか表すことのできない、ある意味不思議なジャンルなのです。
『シティ・ポップ』 の良さとは
『シティ・ポップ』の良さ は、何と言っても聞き心地が良い所だと思います!!す~と耳に入ってくるようなサウンドは聞いていて、とっても気持ちが良い。
歌詞にあまりメッセージ性を取り入れてられてないことも、ライトに聞ける要因かもしれません。
日常にある非日常を歌ったような歌詞は聞いていると、私達が過ごす時間も、いつもよりちょっとだけ新鮮な物に感じてくるのです。
また現在、日本の『シティ・ポップ』はその良さが再評価され、世界中で人気を博しているそう。
ネット上では、なぜ海外で聞かれるようになったのかまとめられた記事が、数多く上がっています。
一度は聞いてほしい!おススメ 『シティ・ポップ』
次は私が思う、一度は聞いて欲しいおススメの『シティ・ポップ』ソングをご紹介します。「これはシティ・ポップじゃないだろう!」と思う方もいるかもしれませんが、先ほど説明したように『シティ・ポップ』の概念は曖昧な物なので、温かい目で見ていただけると嬉しいです…。
大滝詠一 『君は天然色』(1981年)
大滝詠一の名作《A LONG VACATION》の第1曲目にもなっている『君は天然色』 。「♪くちびるつんと尖らせて~」という歌い出しや、キャッチーで軽やかなメロディーは一度聞くと耳から離れません。柔らかくねっとりとした、彼の特徴ある声質はクセになること間違いなし。
アルバムのジャケットイラストを手がけた”永井 博”さんの絵も素敵なので、ぜひ調べてみていただきたい。ちなみに絵は全て、自身の手でキャンバスにアクリル絵の具で描いているそう…いや凄すぎるでしょ!!
竹内まりや 『マージービートで唄わせて』 (1984年)
世界中でブームになっている 『シティ・ポップ』 を牽引する存在と言われているのが、竹内まりやの「Plastic Love」。その証拠に「Plastic Love」のコメント欄には、海外の方からメッセージが数多くあります。
しかしこの曲は、ノスタルジックなポップスを歌うイメージがある彼女にしてみれば、少し異色な歌だと感じるのです。なので今回は、私が勝手に”まりやらしい”と思う歌を選曲しました。
『マージービートで唄わせて』 は、彼女のビートルズ愛を歌った曲。ジョン・レノン追悼曲でもあるこの曲は、変に湿っぽくならず軽快な曲調で耳障りがとても良いのです。
井上陽水 『Make-up Shadow』(1993年)
ドラマの主題歌や、車のCMにも起用された 『Make-up Shadow』 。聞いていただくと分かると思うのですが、意味不明で非常に難解な曲となっています。しかしこれが、彼の妖しい雰囲気と非常にマッチしていてとても魅力的な曲になっているのです。
(♪瞳の魅力のような ミクロの微粒子の~)というような、独特な言葉選びも面白いので、その辺に注目しながら聞くと、曲の世界観をより楽しめると思います。
寺尾聰『ルビーの指環』(1981年)
発売した1981年に最も売れた曲となり、日本レコード大賞も受賞した『ルビーの指環』。
大人の男女の別れを歌った悲しい歌にも関わらず、ジャズっぽい旋律がそれまでの歌謡曲とは違った感じを醸し出していたそうですが、令和になった今聞いても現代の音楽にはない曲調で、すごく新鮮に聞こえるのです。
都会に生きる大人のラブソングといった感じで、年を重ねるごとに身に沁みてくる1曲です。(かと言って、私はそんな大人の恋愛はした事はないのですが…。)
いかがでしたか?日本では時代の流れとともに、一時期廃れてしまった『シティ・ポップ』ですが、海外の音楽ファンを通して再評価を受けているのも事実。
ぜひ皆さんもこれ機に、日本の『シティ・ポップ』を楽しんでみてはいかがでしょうか?