ダウンジャケットの暖かさの単位『ダウンフィルター』って知ってた?

ファッション

こんにちは!福岡のアパレル会社で働くmocchiです。

昨年と同様、今年の冬も寒くなるそうですが、皆さんアウターの準備はされましたか?

特にアウターの中でも、様々な場面で使えるのが“ダウンジャケット”。

軽量かつ暖かいので、アウトドアやウインタースポーツの場面にはもちろん、アウトドアブランド以外に、国内外の様々なファッションブランドからも展開され、冬のオシャレアイテムとして定番化しつつあります。

ところで皆さん、ダウンには暖かさの単位(フィルパワー)がある事をご存知でしたか?

今回は、知っておくと意外と役に立つ「ダウンの暖かさの基準」をご紹介したいと思います!ぜひ、これからのアウター選びの参考にしてみてください♪

そもそもダウンって何?

ダウンとフェザー

まずはダウンジャケットが、そもそも何なのかについて説明します!ダウンジャケットとは、ガチョウ(グース)やアヒル(ダック)など、水鳥の羽毛を使用した防寒用のアウターの事です。

ダウンジャケットの中に、入っている羽根は「ダウン」と「フェザー」の2種類。

「ダウン」は、羽根と羽根の間に生える丸い球体になった綿毛の事で、空気を大量に溜め込む事ができるため(溜め込んだ空気は断熱保温材となる)、暖かくなるとされています。又、ダウンは羽軸を持たないことからも、柔らかくて軽いという特徴を持ちます。

一方「フェザー」は、翼などの部分に生えた羽軸を持つ羽根の事。通気性が高く、弾力性が高いという長所を持っていますが、ダウンほどの保温性はありません。

「ダウン」の割合が多い方が暖かい

したがって、保温性が高い「ダウン」が多く入っている物がより暖かいんです。

多くのダウンは、ダウン○%・フェザー○%という表示がされているので、購入する時は気にして見てみてくださいね。

それぞれの長所をバランス良く活かした割合は、一般的にダウン70~90%・フェザー30~10%とされています。

暖かさの単位「フィルパワー」

フィルパワーとは

また、ダウンの暖かさの単位とされているのが「フィルパワー」。フィルパワーとは、羽毛のかさ高性(羽毛の膨らみ具合を示す数値。羽毛1グラムに対してどの程度の体積なのかを示す。)を表した単位の事。数値が大きいほど、良質とされています!

同じ量のダウンでも、羽根によって空気の含み方が違い、空気をたくさん含んでいる羽根の方が保温力が高く、暖かさを確保出来るというわけです。

目安の数値は?

だいたい550フィルパワー以上だと、ダウンとしては十分な効果が期待できます。

街中を歩く程度だと550〜700フィルパワー。登山など行くのであれば800フィルパワー。雪山など、厳しい環境の中に行く場合は800フィルパワー以上が望ましいでしょう。

より高価なのはグースダウン

ちなみに、天然ダウンである羽毛にはグース(ガチョウ)とダック(アヒル)の2種類ありますが、前者の方が毛が長くより空気を含みます。したがって、グースダウンの方が高品質でダックダウンに比べると、高値で販売されている事が多いです。


以上、ダウンジャケットとはそもそも何なのか、何を基準で暖かさを判断したら良いのかについてご紹介しました!

冬のアウターは、夏物の洋服と比べるとどうしても高価になってしまうので、品質にも拘りたい所。これをきっかけに、ダウンを購入する際はデザインだけで無く、品質表示もしっかりとチェックして選んでみるといいですよ♪