こんにちは!アパレル会社で働くmocchiです。
次々と流行が移り替わるファッション業界。必然的にファッション用語も新しい物が生まれたり、同じようなアイテムでも時代によって呼び名が変わったりします。
アパレル関係で仕事をしていると、より多くのファッション用語を耳にしますが、お恥ずかしながら明確に説明できない…といった用語も少なくありません。
このシリーズの記事では、基本的だけど意外と間違いやすいファッション用語・アイテムの違いを説明しようと思います。これからの服選びや、アパレル会社で働いている方は接客などの参考になれば幸いです!
意外に間違いやすいファッション用語・アイテム
第10回は、『ボーダー』と『ストライプ』の違いについてご紹介します!
ボーダー=横縞模様・ストライプ=縦縞模様は世界共通!…と勘違いしていた方も多いのではないでしょうか?
それぞれの違い
ボーダー
実は、ボーダー=横縞模様とイメージしてしまうのは日本人だけ!
ボーダーとは英語で“border”と書き、『辺、境界線、縁』を意味するんです。そのため、横縞という本義はなく、海外で横縞のtシャツが欲しい時に「border T-shirt」と言っても通じませんっ!!
したがって、よく耳にする“マルチボーダー”“マリンボーダー”なども和製英語となります。
では、なぜ日本人のみボーダーで横縞をイメージしてしまうのでしょうか…?
一説によると、昔日本人が「ボーダーソックス(縁にラインなどが入ったデザインの靴下)」を見た時に似ている横縞柄を連想し、横縞柄=ボーダーとなったのではないかと言われています。
ストライプ
対してストライプは、英語圏では縞模様全ての事を指します。縦はもちろん、横であってもナナメであっても全て“stripes”!!
実際、赤と白の横縞が特徴的なアメリカの国旗も、英語では通称“the Stars and Stripes”という表現が使われています。
また、縞模様と言うと単に2色以上の線を並行させた模様をイメージしますが、実際は様々な種類が存在しています。
点で線を書いた様な細いストライプの“ピンヘッドストライプ”や、魚のニシンを開いた時の骨の形から名称が付いた“ヘリンボーンストライプ”など、名前の由来がユニークなものもあり、調べてみると面白いですよ!
まとめ
それぞれの違いは分かりましたか?ポイントをまとめると、以下のようになります。
ポイント
- ボーダー=横縞柄という認識は、日本人の勘違いから広まった
- ストライプは、英語圏で全ての縞模様を指す
ボーダー=横縞模様、ストライプ=縦縞模様という感覚は日本独特の様です。それが、勘違いから広まったというのは面白い話ですよね。
日本ではすっかりこの感覚が定着していますし、国内のアパレルショップなどでは十分通じるので「英語圏では、全ての縞模様をストライプと言うんだな」という程度で、覚えておいていただけたらなと思います。
ただ、海外のネットショップで商品を探す際などはきっと役に立つと思うので、ぜひ活用してみてくださいね。