この違い説明できる?間違いやすいファッション用語・アイテム(7)〜オーバーオール編〜

ファッション

こんにちは!アパレル会社で働くmocchiです。

次々と流行が移り替わるファッション業界。必然的にファッション用語も新しい物が生まれたり、同じようなアイテムでも時代によって呼び名が変わったりします。

アパレル関係で仕事をしていると、より多くのファッション用語を耳にしますが、お恥ずかしながら明確に説明できない…といった用語も少なくありません。

このシリーズの記事では、基本的だけど意外と間違いやすいファッション用語・アイテムの違いを説明しようと思います。これからの服選びや、アパレル会社で働いている方は接客などの参考になれば幸いです!

意外に間違いやすいファッション用語・アイテム

今回は、『オーバーオール』『サロペット』の違いをご紹介します。

『オーバーオール』は英語で『サロペット』 はフランス語と、そもそも言語が違うのですが、それ以外にも細かな部分で違いがあるんです。

それぞれの違いとは

オーバーオール

オーバーオールとは、“背中部分に布がある”ズボン型つなぎの事を指します。

元々は作業着として利用されていたアイテムで、着ている服を汚さないよう、このように全身を覆うデザインになっています。

また、「ハンマーループ」と言われるハンマーを持ち運ぶための輪っかなどが、作業服の名残として今でもデザインに取り入れられている物もあります。

摩擦などにも強い、比較的丈夫なデニム生地で造られているものが多いのも特徴です。

サロペット

一方、サロペットは“背中が開いている”つなぎの事を指します。

細かな違いは、サスペンダー部分が細い点などが挙げられ、オーバーオールより女性らしく着こなせる物が多い傾向にあります。

また、フランス語のサロペット【salopette】は、現地の言葉で「汚れた、汚い」を意味し、こちらも本来は作業着として利用されていたそうです。

しかしながら、現在はデザインのバリエーションが広がっており、作業服の名残はあまり見られません。

まとめ

それぞれの違いは分かったでしょうか?

簡単にまとめると、以下のようになります。

オーバーオール ➡ 背中部分に布がある、ズボン型つなぎの事。
丈夫な素材で造られているものが多く、現在も作業着の名残を残したデザインが施されている。

サロペット➡背中が開いており、サスペンダー部分が細いつなぎの事を指す。
本来は作業着として利用されていたが、デザインのバリエーションが広がり、作業服の名残はあまり残っていない。

『オーバーオール』『サロペット』 は英語とフランス語の違いだけでなく、細かな部分に違いが見られました。

しかし正直な所、現在のファッション業界ではハッキリとした定義は区分はされていないため、ほとんど同じものと考えても問題はないでしょう。

ただ、予備知識として違いを知っていると、欲しいアイテムが見つけやすくなります。ぜひ、これからの服選びの参考にしてくださいね。