皆さん、こんにちは!アパレル会社で働くmocchiです。
先日、私が持っている腕時計のベルトに「GENUINE LEATHER」と言う文字を発見しました。
どんな意味か調べてみると、これ実は革のランクを表しているようなのです!今の季節、レザーはファッションアイテムとして取り入れる事も多くなっているはず…。
今回は、知っておくとちょっぴり便利な「リアルレザーのランクによる違い」についてご紹介していきます。
本革のランクとは?
リアルレザーによる品質の違い
本革には3つのランクがあり、品質が高い順に並べてみると…
- 『Full–grain leather』
- 『Top–grain leather』
- 『Genuine leather』
になります。
上から1つずつ説明していきたいと思います。
高品質な本革 『Full–grain leather』
最も高品質なのは「Full–grain leather」で、本革の中でも1番贅沢な部分が使用されています。
皮の繊維が最も密な体毛の真下を、無加工の状態で使用している物が、このように呼ばれます。したがって、生きていた時についた傷なども見える物もあるんだとか…。
耐久性・通気性に優れていて、使い込むほどに味が出るのが特徴。レザー好きであれば、ひとアイテムは持っておきたい種類でしょう。
デザイナーズブランドにも使われる 『Top–grain leather』
中級クラス品質の「Top–grain leather」。
はっきりとした定義は分からなかったのですが、あるレザー会社では銀磨りしているか、していないかで「Full–grain leather」とは線引きされているようでした。(銀磨りされている方が「Top–grain leather」)
耐久性・皮の仕上げは素晴らしく、衣類より強度が必要な鞄など、ハイブランドのレザー商品に使われていることが多いと言います。
加工して美しさを出す 『Genuine leather』
Genuineとは「正真正銘の、偽りのない」と言う意味。直訳すると「本当の皮」と表せますが、実はこの中では1番品質が低いレザーになります。
私が持っている時計も「Genuine leather」でしたが、言葉だけ聞くと1番価値が高そうだったので、軽くショックでした(笑)
本物の皮には違いありませんが、この種のレザーは生地を張り合わせて厚みを出したり、塗装して高級感を出したりと加工されている事がほとんど。
皮が痛むと剥がれたような傷が付き、耐久性も上の2つと比べると高くないと言えます。
まとめ
最後に、それぞれの特徴を以下のようにまとめました。
『Full–grain leather』
最も高品質とされる。繊維が一番密な部位を、無加工の状態で使用している物を言う。
『Top–grain leather』
中位の品質。銀磨りしている物が、このレザーだという解釈もある。ハイブランドのレザー商品にも使われている。
『Genuine leather』
最も低い品質。加工され使用される事が多い。本物の革ではあるが、耐久性は劣る。
ただこのように書くと、「Genuine leather」がすごく質が悪いレザーと感じてしまうかもしれませんが、加工しやすく様々なデザインに活用でき、衣服や小物まであらゆる製品に使われています。
リアルレザーではありますが、比較的安価で購入できる物が多いので、普段使いするレザー製品はこの品質が気を負わなくて使いやすいなと感じています。
以上、3つのランクによるレザーの違いについてご紹介しました。
ちなみに、この表記はイタリア式らしく、日本ブランドのレザー製品全てに採用されているわけではないようです。なので、古着や海外ブランドのアイテム選びのちょっとした参考にしていただければと思います。
特別な日は「Full–grain leather」や「Top–grain leather」、普段使いは「Genuine leather」など、ランクごとにレザーを上手に使いこなしていきたいですね♪