東京駅も手掛けた建築家が設計!天神・街中の重要文化財“福岡市赤煉瓦文化館”

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皆さん、こんにちは!福岡で働くmocchiと申します。

今回は、街中でレトロな気分を味わえる『福岡市赤煉瓦文化館』をご紹介します!

以前紹介した「旧福岡県公会堂貴賓館」も同じ福岡市内、同じ明治時代に建てられましたが建築様式がそれぞれ異なっており、また違った魅力があるんです。

館内の様子やカフェの雰囲気など、それぞれの違いを含めながら紹介していきます!

福岡市赤煉瓦文化館とは?

住所 〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神1丁目15−30
営業時間9:00~22:00

併設されているカフェCafe&Bar saino
12:00〜17:00、18:00〜20:30
休館日毎月最終月曜日(祝日のときは翌平日)
年末年始(12月29日~1月3日)

『福岡市赤煉瓦文化館』は、今から約110年前の明治42年(1909年)に完成しました。

厳かで上品な外観の為、イベント毎を行う会館の様に使われたのかなと思いましたが、実は日本生命株式会社の九州支店として建築されたそう。

設計者は、建築家・辰野金吾工学博士と片岡安工学士。なんとこのお二人、東京駅も手掛けた明治時代の日本を代表する建築家なんです。確かに、赤いレンガの壁やドームの丸窓など、2つの建築物には共通点がいくつも見られます。

ちなみに、「旧福岡県公会堂貴賓館」がフレンチルネッサンスを基調としているのに対し、『福岡市赤煉瓦文化館』はイギリスで流行したクイーン・アン様式を参考にしたと言われています。

保険会社として役目を終えた後は、1969年に国の重要文化財に。1990年まで福岡市立歴史資料館として活用されたのち、平成6年(1994)2月からは有料の会議室等を備えた「赤煉瓦文化館」としてオープンしました。(2019年8月21日に,一度リニューアルしています。)

館内の様子

趣ある鉄製の外扉を開けると、白壁が美しく光る空間が広がります。木製の扉もシックで素敵!!

館内は、見学自体は無料で可能。一階には、カフェスペースコワーキングスペースとして利用できるエンジニアカフェが併設されています。

こちらのコワーキングスペースは、登録をすれば無料で利用できます!市内には様々なコワーキングスペースがありますが、無料で利用できる場所はかなり貴重です。

続いて2階には、大きさの事なる3つの部屋が広がっています。現在は、全て会議室として解放されており、申し込みをすればどのような方でも利用する事が可能です。(会議室利用は有料となっています。)

また、2階は雰囲気の違う鉄製の“螺旋階段”があるのが目に止まります。この塔のシンボルとも言える塔屋に続いており、当時はここから景色を楽しんでいたのではないかと言われているそう。

残念ながら、現在はこの階段に登ることはできませんが、写真で上の様子を確認することができます。

生命保険会社の社屋という事で全体的に華美さは抑えれているそうですが、それでも十分豪華な西洋建築の美しさを堪能できます。

カフェを利用してみました

今回は、1階にあるカフェスペース『cafe&bar saino』を利用してみました。

イートインスペース(元々応接室として造られたため、1番眺めが良い部屋なんだとか)

入って右奥の部屋が注文する場所、そして隣はイートインスペースになっているので、貴重な重要文化財の中でお茶を楽しむ事ができるんです。

右:メロンクリームソーダ 左:アイスコーヒー(シングルオリジン)

注文したのは、こちらのドリンク。私は“アイスコーヒー”、一緒に訪れたochiさんは“メロンクリームソーダ”をチョイスしました!

豆本来の味わいがしっかりと引き立つように、ハンドドリップで入れられたコーヒーは、香り高くコクが存分に味わえます。後味にしっかり苦味がくるので、深煎り好きの方にオススメです。

そして、赤煉瓦館のノスタルジックな雰囲気にもぴったりだったのが、見た目もレトロな“メロンクリームソーダ”!

強めな炭酸で爽快感が楽しめる、暑い時期に嬉しい喉ごし。アイスも、バニラの甘味がしっかりと楽しめたそうです。

実際にクリームソーダという飲み物は、明治時代に生まれたと言われています。100年以上前の、館の建築当時から存在するドリンクが、この場で飲めるなんてとってもロマンチックですよね♪

まとめ

以上、『福岡市赤煉瓦文化館』をご紹介しました!

見学スペースは少なめですが、重要文化財にも関わらず無料で入館できるので「旧福岡県公会堂貴賓館」より、気軽に立ち寄る事ができる点が嬉しいポイント。

近代的なビルが並ぶ周りの風景とのコントラストも含め、歴史のロマンを感じる室内の修飾品を、ぜひじっくり堪能してみてください♪