「若者のジーンズ離れ」なぜそう言われるようになったのか

ファッション

こんにちは!福岡のアパレル会社に勤務するmocchiです。

最近、若者のジーンズ離れという言葉を耳にしました。

20代半ばの私。ジーンズは週2~3回は必ず履きますし、先月も新しいジーンズを1本新調しました。さらに、同じ世代向けのファッション雑誌ではジーンズの特集記事が載っています。

ではなぜこのような言葉が生まれたのでしょうか。ジーンズ好きの私は、ふと疑問に思ったので調べてみることにしました。

ジーンズを履かない派の意見

まずはジーンズをあまり履かないという、20代前半である会社の後輩に話を聞いてみました。

締め付ける感じが動きづらく、好みではないです。

ゆったりとしたデザインのものは、履くこともあります。

確かにそう言われると、私も先月買ったジーンズはゆとりのあるデザインで、タイトなスキニータイプのジーンズはここ最近購入していないように思います。

同じく履かないという数歳上の先輩の意見も聞いてみました。

下半身コンプレックスなので、納得のいくものがありません。

なるほど!先輩の言う様に、ここ数年で流行っている体のラインを拾わない、幅広めなワイドパンツに比べると、ジーンズは自分の体形に合うサイズ感を見つけるのが難しく感じます。


ジーンズ履かない派の意見を聞いて、なぜ『若者のジーンズ離れ』という言葉が生まれのか理由が少し分かった気がします。

パンツがより快適な履き心地で、どんな体型にも合いやすい素材やデザインに変わっていき、スウェットパンツやスラックスなど、新しいボトムスのバリエーションが増えたのが「最近若者がジーンズを履かなくなった」と言われる原因になったのではないでしょうか。

今の若者はボトムスの選択肢が多く、必然的にジーンズを選ぶ機会が、昔の若者に比べ減っていったのでしょう。

そんな現在のボトムス市場。しかしながら、ジーンズをよく履くという会社の20代~30代の方からはこういった意見が上がっていました。

ジーンズを履く派の意見

・形やデザインが一本ごとに違うのが良い。今春4本買った。

・個性があって一枚でオシャレになる。

・コーデに欠かせない

若者の1部の間でジーンズは履かれなくなったのかもしれませんが、若者でもジーンズ好きな人はいるようですし、現在もフレアタイプやダメージデザイン、切りっぱなしデザインのものなど様々なタイプのジーンズがあらゆるブランドから展開されています。

さらに、ジーンズの履き心地やレパートリーともに進化しているのも事実です。

例えば『YANUK』というデニムブランド。このブランドは、私が働くアパレルショップで実際に取り扱っているのですが、そのほとんどのデニムにポリウレタンが配合されています。

ポリウレタン繊維・素材の最大のメリットは伸縮性の高さです。

ポリウレタン繊維・素材は天然ゴムの代替え品として開発された素材のためゴムのように伸び縮みします。

【ポリウレタンってどんな特徴の繊維・素材?】ファッション・生活に役立つメリット・デメリットをご紹介。|Business Fashion MEN’S

良く伸び縮みするポリウレタン。それでいて軽いので、スポーツウェアや水着などにも多く使われる素材でもあるんです。なので、ポリウレタン配合のデニムは非常に動きやすい!

加えてジーンズの形ですが、同じ『YANUK』を例に出すとジーンズでも以下の6種類もの形があります。

  • スキニー
  • スリムテーパード
  • ストレート
  • ボーイズストレート
  • ワイドテーパード
  • ワイドストレート

ボトムスの選択肢が増えたみたく、このようにジーンズの選択の幅も増え、履いた時の快適さ・形の種類など進歩していっている!という事をジーンズを履かない派の方々にぜひ伝えたい…。


色々書きましたが、ジーンズ好きな私が思うのは普段ジーンズを履かない人も、その良さを知って欲しいということ。

カジュアルコーデの仕上げやキレイめコーデのハズし、デニムジャケットを合わせてセットアップにしたりと、あらゆるスタイルで活躍してくれるジーンズ。さらに、劣化による色落ちやダメージが味になるのは、ジーンズならではの魅力だと思います。

そういった魅力が普段履かない若者たちに伝われば、『若者のジーンズ離れ』という言葉も自ずと聞かなくなるのではないでしょうか。

福岡県のとある田舎在住。
約2年間天神のセレクトショップで販売を経験。
メンズのアイテムを使ったユニセックスなコーディネートが好き。
趣味はホラー映画鑑賞とゲームに漫画。

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