この違い説明できる?間違いやすいファッション用語・アイテム(3)〜スウェット編〜

ファッション

こんにちは!アパレル会社で働くmocchiです。

次々と流行が移り替わるファッション業界。必然的にファッション用語も新しい物が生まれたり、同じようなアイテムでも時代によって呼び名が変わったりします。

アパレル関係で仕事をしていると、より多くのファッション用語を耳にしますが、お恥ずかしながら明確に説明できない…といった用語も少なくありません。

このシリーズの記事では、基本的だけど意外と間違いやすいファッション用語・アイテムの違いを説明しようと思います。これからの服選びや、アパレル会社で働いている方は接客などの参考になれば幸いです!

意外に間違いやすいファッション用語・アイテム

第3回目である今回は、カジュアルなファッションアイテムとして定番の『スウェット』『トレーナー』の違いについてご紹介していきます!

アメカジスタイルや、スポーツミックススタイル、キレイ目コーデのハズしアイテムとして様々な場面で活躍してくれる スウェットとトレーナー 。この違い、皆さんは分かりますか?

それぞれの違いとは

スウェット

スウェットとは、綿をジャージー織りしたニット生地のこと。ファッションアイテムの名前ではなく、生地の名前を指します。

表面はジャージー織、裏地はタオルのような裏毛(パイル地)or裏起毛という、表と裏で肌触りの違う二重構造になっています。

英語で「Sweat」は“汗・汗をかく”という意味をもち、高い吸水性があるのが特徴です。

トレーナー

一方トレーナーは、スウェット生地を使った衣類の事を指します。

実は、トレーナーとは和製英語で、正式には「スウェットシャツ」と言うんです。トレーナー = 「スウェットシャツ」 という事になりますが、衣服としての「トレーナー」は日本特有の言葉のため、外国では通用しませんので気を付けて!

豆知識

「トレーナー」という言葉は、どこから生まれたのでしょうか?

その名づけ親は、 VAN Jacket(アメリカンカルチャーを取り入れ、日本にアメリカントラディショナルスタイルをなどを浸透させたブランド)の創業者・石津謙介氏。

日本にスウェットが入ってきた際、衣服に汗のイメージがつく名称はあまり良くないという理由と、当時のボクシングジムのトレーナーがスウェットシャツをよく着ており、“トレーナー”という名称で呼んだことから定着したと言われています。

まとめ

以上、 『スウェット』と『トレーナー』の違いをご紹介しました。

簡単にまとめると、以下のようになります。

  • 綿をジャージー織りしたニット生地。生地自体の名前の事を指すスウェット
  • スウェット生地を使った衣類の名前英語では「スウェットシャツ」と言うトレーナー

今回も比較的簡単な違いだったので、分かりやすかったのではないでしょうか?

最近は、スウェットパンツなどがトレンドアイテムとして流行りつつありますから“スウェットは素材の名前”という事も、以前に比べ分かりやすくなったのではないかと感じています。

それにしても、ノースリーブやトレーナーみたいに、ファッション業界は和製英語のアイテムが多いですね!

今回みたく意外な理由で定着した物もあり、その由来を調べてみるのも面白いですよ~!